愛すべき世界

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囀る鳥は羽ばたかない

みなさま、

福山雅治氏も絶賛したという、ヨネダコウさまの漫画「囀る鳥は羽ばたかない」はご存知ですか??


囀る鳥は羽ばたかない(5) (H&C Comics ihr HertZシリーズ)

囀る鳥は羽ばたかない(5) (H&C Comics ihr HertZシリーズ)


任侠の世界を舞台にしたボーイズラブ漫画で、
男も魅了する美しさを持つ、頭が切れてやり手でもある矢代と、
警官時代に実の父親を訳あってボコボコに殴り、傷害罪のため服役して、出所後、流されるままにヤクザの世界で生きていくことを選んだ、不器用で実直な男、百目鬼
この二人の関係を主軸に描いた物語なんですが、

久々に読んだら、
たまらなくて、
はまってしまいました。

この漫画の面白さは、
それぞれ、性へのトラウマを持った二人が
お互いに惹かれ、
誰かを愛すこと、自分が愛されることを
知ってゆく過程を、丁寧に描いていて、
読者も同時に救われていくところ、だと思います。

著者のデビュー作、「どうしても触れたくない」も、読むセラピーとしての漫画のような印象がありました。

彼女の描く漫画には、
過去に負った、愛することの傷、心と体に染み込んだ傷を、
もういちど誰かを愛し愛されることを知ることで、その人が変わっていく、癒されてゆく姿を描きたい、という思いがあるように思います。

そして、囀る鳥は、そのハード版です!

なぜか。

この漫画では、主人公の矢代は、子供の時に受けた虐待という出来事を、大人になる今まで、それを自分の傷だと思わないように生きてきたからです。
そして、自分は元からぶっ壊れたこういう人間だと、
その傷に気づかないような人物像を作り上げ、
更にひどい体験へ自らを投げ込み、自分を決して愛すことなく蔑む、ヤクザの男に体を差し出し、自らをドMで変態で公衆便所だと周りの連中にて言わせ、
そして、いつだって周りを重い気持ちにさせないよう振る舞う笑顔の奥に、本人すら気づかない悲しみをたたえているのです。

このあたりが、この矢代という男の
胸キュンポイントです。

矢代は、ヤクザの世界にちっとも似合わない、ガタイがいいだけの素直で無口な新入りの男である百目鬼を、自分の側に置きます。
嘘がつけない、まっすぐすぎるバカな男を、なんだか、気に入ったから。

今なら思いますが、
矢代は無意識に、百目鬼のことを、
このまっすぐでバカな男が自分を愛してくれたら、自分は救われるのではないかと、感じていたのではないかと思います。
そんな予感を感じさせる、不思議なオーラが百目鬼にはありました。

そして百目鬼は、初めの頃から矢代に、きれいだって、連発してるんですよね。

きれいだって、最高の告白じゃない?

最新刊5巻は、やっと二人が結ばれて、
予定通り八代が拒絶する展開で終わってますが、
物語はここからですよーー!
八代がやっと、自分の傷を自覚したのですから。

そんなこんなで、
こんな素晴らしい話は、是非実写化されるのでは?と思うのですが、今の所そのような話は出てない模様。

矢代をやれる男が日本にいるか?
百目鬼ができる若手俳優が日本にいるか?
ってこと!

その結論は、
できないこともない。。です!!

矢代は、
これしか思いつかんでした。
笑顔の裏に深遠な孤独と悲しみをたたえる演技、悪キャラがサマになる俳優といえば、
綾野剛さまでしょーー!!

うん、年齢的にも全然ぴったし。

そして、問題の百目鬼

迷いました。
矢代より背が高くて、ガタイが良くて、いるだけで安心感がある、忠犬役が似合う若手の男って?

二人の男で迷ってます。
間宮祥太郎か、
東出くんか。

正直、百目鬼をできる男は、今はまだいない、のかもしれない。
存在だけで、安心感を感じさせる男、
言葉でなく、体で語れる男。

東出のほうが、百目鬼の存在感に近いが、
間宮くんだと、男同士の絡みに、違和感がない。

ここは様子見したいと思います。

いつか、この漫画の実写化が叶いますように!

さえ鳥を応援します🦅📣